ゲームと優しさ
こんばんは、なかむーです。今回はタイトルの通りゲームと優しさについて、自分の今までの経験を踏まえて話そうと思います。結構繊細な内容なので、ナイーブな方は傷ついてしまうかもしれませんが、どうしても伝えたい事があるのでご了承ください。
僕はもともとゲームが大好きで、小さい時から家庭用ゲームでよく遊んでいました。友達の家に入り浸ってカービィのエアライドをしたり、うちに招いてマリオカートをしたりしました。パーティゲームって、出会って日が浅い友達と仲良くなるのにぴったりですよね!……今となっては酒を飲み暴言を吐きながら他人を押しのけて勝利を掴み取るのがクセになってしまいましたが。
そんな中、音楽ゲームと運命的な出会いをしたのは高校3年の時でした。友人に誘われて触ってみたのは、洗濯機みたいなアーケードゲームこと【maimai】でした。当時の衝撃は今でも鮮明に覚えているほど凄かったです。直感的に面白い、楽しい、好きという気持ちが膨れ上がった気がしました。と言っても、初めて音楽ゲームをしたのがmaimaiであったという訳ではありません。他にアーケードではProject DIVA Arcade♪を何度もプレイしていましたし、もっと言うとDSのソフトで太鼓の達人を所持していました。もちろん、それらのゲームが面白くなかったなんて意味じゃないです!ただ単に曲が良いなぁ、この譜面難しいなぁ、何かクリアできた、という風にぼーっとプレイしていたのだと思います。
運命的な出会いというのは、正確に言えば、ゲーマーとしてそれを認識した瞬間、って言えば伝わりやすいかもしれません。大好きな曲を聴き込み、譜面の攻略法を考え、クリアすることを明確な目標にしていた……もしかしたら、僕と同じように「たまに見かける、あのめちゃくちゃ上手い人みたいになりたい」という憧憬を持った方も居るかもしれません。それは"火が付いた瞬間"であり、それら全てが詰まっていて、きっと忘れることはないでしょう。
当時、maimaiには僕の大好きなジャンルである「niconico&ボーカロイド」の楽曲が多数収録されていて、大興奮していました。そのうち他のジャンルにも選曲の幅を広げていきました。未開拓の楽曲を探っていくワクワク感、そして初めて聞いた時の衝撃や感動が音ゲーの醍醐味の一つだと思います。これはmaimai pinkバージョン(当時)のテーマ曲である【アージェントシンメトリー】です。独特の世界観に胸が高鳴りました。
そして、今でも僕の心をずっと支え続けてくれている曲、【Counselor】です。
この二曲は本当に大好きです。もし良ければ一度聴いてみてください。
ところで、「上手い人が上手く出来ない人を嗤う」なんてことは、よくあると思います。僕も昔は傍から見たら下手っぴだったのでしょう。一度だけ、見知らぬ他人からプレイをバカにされたことがありました。その人は当然僕よりも上手かったけれど、憧れの人に比べたら雲泥の差の様に感じました。
それでも悔しいものは悔しかった。
上手くなるために必死になって努力しました。闘争心を剥き出しにするのは悔しかったので、心の内に秘めていました。人間は不思議なもので、闘争することで大きく成長できるんですよね。自分の成長がリザルトとして残るので実感しやすく、今までクリア出来なかったものがクリア出来た時の快感に溺れ、このゲームにのめり込むのには十分でした。いつか必ず実力を抜いてやる、と躍起になっていました。
いつの間にか、成長することでしか楽しみを感じられなっていました。そんな時にやってきたのはスランプです。もしかしたらこれは必然の流れなのかもしれませんね。何をやっても上手くいかず、楽しくないと感じてしまうのです。イライラすることもよくありました。
本当は、楽しくゲームがしたい
曲の良さよりもまず譜面の難しさに目を向けてしまう。他人の成長、リザルトを見てつい比較し、嫉妬し、失望してしまう。昔と今の楽しさは変わってしまっても、そこにはちゃんとあるはずなんです。僕は結構気分屋なので、納得のいくリザルトが出るとそんな事は忘れて、一時的な優越感に浸ってしまいました。
それでも僕には大きい夢がありました。maimaiのMasterのトータルハイスコアで全国一桁にランクインすることです。いわゆる理論値勢ってやつですね。辛い時期は何度も何度も繰り返しましたが、「次はこれを頑張る」という小さな目標を積み重ねていきました。辛い時はよく【Counselor】を選曲して聴いたりしました。そして───
夢が、叶いました。
もっと上手い人がスコアを詰めていなかったのかもしれませんが、それでもこの場所に肩を並べられただけで、とても嬉しかったです。この後も少しの間新曲を埋めてランキングを維持していましたが、ホッとして肩の荷が下りてしまったのと同時に、限界を感じていた自分が居ました。
しばらく悩んでいましたが、自分の心と向き合っていくうちに、このゲームを続けていくのをやめようと決断しました。"火が消えた瞬間"を初めて実感しました。なんだかんだで3年ほど本気でやり続けてきたゲームです。ずっと悩んでいたことに決着をつけた反動は重く、正直まだ乗り越えられていません。筐体を見るのもイヤだと感じる時だってあります。
その分だけ、成長を貰いました。新しい出会いも貰えました。何より、大きな楽しさを貰いました。本当にありがとうございます。そして、今までこのゲームを通して仲良くしてくださった方々に深く感謝しています。時折、純粋に楽しそうにプレイしてる方たちを見て、ちょっぴり羨ましく思うこともあります。そんな隣でピリピリした雰囲気でやる僕はもう居ないかもしれないですね(笑)
僕なりに音ゲーで成長するために必要で大事なコツを学びました。参考程度に捉えていただければ、そして少しでもお役に立てていただければ幸いです。
・目標には期限をつけないこと
・他人の価値観を鵜呑みにしないこと
・自分だけのモチベーションを大切にすること
・焦り、ストレスを抱えたままプレイしない事
・他人と比較するのではなく競争すること(ただし、表に出さない事)
最後に一つ、伝えたい事があります。
優しさを忘れないでください。
誰だって最初は上手くできないかもしれません。それでも必死に努力しているのを嗤わないでください。たとえネタであっても、誰かの目標を軽視したものはやめてほしいです。上手くいかなくてイライラする気持ちは痛いほど分かります。だからこそ、そんな時だからこそ、他人を傷つけない優しさが一番大切なんじゃないかって思います。
これからも、優しく、強い心を育てていきたいです。
奇跡が詰まった物語
あなたは、自分の大好きなものを嫌いになったことはありますか?
喧嘩して離れ離れになった親友、才能の壁に失望して諦めてしまった夢、そして───
他人に認めてもらえなかった、自分だけの世界。
見たり聞いたりしただけで泣きそうになるくらい、悔しくて切ない気持ちになる。
真っすぐひたむきに頑張っているあの子の姿は、眩しくて胸が締め付けられる。
私にもそんな苦い経験はいっぱいあります。
私は『BanG Dream!』という物語を通して、とある女の子から純情と情熱を受け取りました。
忘れてしまっていた、この熱い気持ち。奇跡に触れたあの瞬間から、ずっとドキドキしてる。
彼女の名前は戸山香澄。私は二人の彼女に出会いました。
まず、夢を追いかけ続け、星のように全てを明るく照らす活発な女の子。
花咲川女子学園の1年生。行動的で、常にポジティブ。高校生になり、キラキラドキドキすることを探している。(アニメ「BanG Dream! (バンドリ!)」公式サイトより)
そして、夢を一度手放してしまったものの、その鼓動を内に秘め、立ち向かっていく少女。
大好きだった歌をバカにされてから、自分を表に出せなくなってしまった引っ込み思案な高校1年生 (小説版「BanG Dream!」より)
【星】という言葉には「カリスマ」や「スーパースター」が想起される一方で、「立ち向かう主人公」という言葉が連想されるようです。素敵ですね。
二人がどんな出会いをして、どんな物語を紡いでいくのかはあなたの目で確かめてほしい。
ただ、私はあなたに伝えたい。
困難を乗り越えてきた昔の自分を彼女に重ね
逆境に立ち向かっていく今の自分を彼女に託せば
きっと無限の勇気が湧いてくる
最後に星たちの織りなす奇跡を目の当たりにすれば、あなたの人生は豊かになるでしょう。
このドキドキが、あなたに伝わりますように。
私が今日この日に生まれた奇跡に感謝を込めて
おしまい